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唯一のワイドSD映像 [素材アーカイブ]

桜も昨日までの嵐ですっかり散って、本日は高曇りの空。アシストさんに北陸へ出向いて貰っているんですが、現地は前線から離れている分、もっと青空だそうで。
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ところで、先日に始めていたDV系素材ですが、月初めまでにファィル化を済ませました。そんな作業中に1本だけあったのが、プレビューウィンドウにあるワイド映像素材です。映っているのは国鉄型電車でポピュラーなMT54形主電動機。形が楕円状になっていることから、お判りかと思いますが、映像自体は4:3へスクイズされて、ワイドDVDと同じようにメディア上では左右が縮んだ格好で記録されています。
この頃、私自身、ワイドアスペクトには好きな鉄道を撮るのにも適した比率ゆえ、大変興味をそそるものがあり、当初は導入も真剣に検討していました。そこへ、カメラの修理中の代替機にSONYさんから来たのが16:9対応カメラでして、撮影してみたのが、この時の取材映像でした。
しかし、実際に撮ってみれば、全編16:9仕様DVDのような作は別として、何らかの変換を行わなければ他の素材に混ぜての編集には使えないのが難点。元々、解像度が低いSD映像ではデバイスで程度の差こそはあれど、見た目からも画質劣化は避けられません。

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何とも中途半端な機材ですが、なぜこんなカメラが出回わったかと言うと、地デジ放送が決まる以前、機運が高まっていたクリアビジョン放送への対応だったと記憶しています。しかも、どのメーカーも16:9専用ではなく、横長のセンサーを用いながら多少画角は狭くなりますが、切換機能で4:3従来カメラとしても使えるという両用仕様でした。
2011年に地デジがHD解像度による放送に決定すると、次第に廃れていきましたが、サイマル放送が行われいてた移行期では繋役(アップコンバートの上でHD代用)として、遅くまで使っていた制作会社も少なからずあったようです。

ウチでは結局、期待とは裏腹に、その使い勝っ手の悪さから撮った例は、これ1回こっきり。それから、あまり年数を置くこともなく、16:9への移行では、なけなしの金を叩いて品質も両立出来るHDCAMで撮り始めました。大は小を兼ねるの例えですが、SDで手を出さなかったことは今も大正解だったと思います。

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