電子接点付きマウントアダプタ [SONY PMW-F55]
今年も20日から始まった国際放送機器展InterBEE2014。
遠くて直接はなかなか行けないのが残念ですが、毎回楽しみなのが映像機器の新製品情報です。センセーショナル的な製品発表はないようですが、興味をそそられるアクセサリが1点。これがあればCanonのFEレンズの制御可能な状態でF55に付くようで。実機があれば一度、動作状況を見ておきたい品です。Nikon用の製品化もぜひお願い。
PMW-F55 ファームウェアver5.0 [SONY PMW-F55]
PXW-F7に隠れて気づきませんでしたが、F55次期Verアップの詳細アナウンスが既に掲載されていました。
年末には、やっとホワイトのA/Bメモリが出来るようになるみたいで、使い勝手も良くなりそうです。
前から議題に上がっていた姉妹機F5も、新ファームウェア+別売998ドルのアップグレードライセンス(機能制限解除プログラム?)を購入すれば、晴れてF55と同等機能に。PXW-F7とF55の間に位置する4Kカメラに昇格です。ユーザーにとって機種の選択肢が増える点は率直に歓迎したいものです。
ProResとアビッドコーデック対応はSONYサービスにカメラを持ち込んでOP基盤取付となるようですが、どちらもHD解像度までの仕様のようです。4kはSxSの転送レート的に*無理なんですかね。ウチの場合、現発表仕様で20万強にもなる費用を出してまでの改修は、ちょっと手が出ませんです。
*よく見たらProRes422HQの1080/60Pが440Mbpsとあり、4Kでは×4=1.7Gbps以上にもなるんで現状SxSメディアへの記録は不可ですね。
PMW-F55がProRes・DNxHD記録対応に [SONY PMW-F55]
いつもF55情報の早いサイトについては、しばらくノーチェックだったんですが、
先月のアナウンスによると、近々ハードウェアアップグレードで、ProResおよび
DNxHD(アビッドコーデック)記録に対応するようですね。
これによりFCPやMedia Composer編集では、時間のかかるバックグランドでの
トランスコードは不要に。私なんぞ、毎回どれで撮るか迷いそうです。
PMW-F55ファームウェアver4.0 [SONY PMW-F55]
4月に出ていたんですが、F55のファームウェアをやっと更新出来ました。
新製品として発表時の機能は、前回ver3.0ですべて使えるようになったの
で、最上位のF65並に有料購入になると思っていたんですが、今まで通り
無償です。
今回の改良で目立つ特徴は、サブディスプレイにメニューを表示させてVF
を覗かずともセット出来るようになったことでしょうか。
有機EL仕様のVFでは目を当てていないと、焼き付き防止センサーが、表示を
OFFにしてしまいます。オートホワイトバランスを一人でとらねばならい場合
、姿勢やボードとのレンズ間の距離によっては、VFを覗けない場合もあった
ので嬉しい機能です。
残念なのは4kで60Pモードの時は、今回追加となったキャッシュRECが機能
しないことです。溜め込んでおく内部メモリが足らないのか・・・。メニュ
ーがONになりません。0.5秒で構わないんで、あるに越したことがないんで
すがね。
そういえば本機とWi-FI接続により、スマホをリモコンとして使える機能も
試さんといかんですね。
PMW-F55 フィルタノブ交換 [SONY PMW-F55]
販社経由でSONYさんから頂戴していたF55の改良フィルタノブのパーツを交換
しました。
改良前のタイプだとカメラバックの出し入れや、移動中、知らぬ間にノブが回って
いて、内蔵フィルタが中途半端な位置で止まっていたり。
今回のパーツは前方向にノブを引っ張らないと、回転しないよう改良が施されてい
ます。
交換手順はこちらの英国SONYサイトの動画を見てくだされ。
PMW-F5が単体4K記録に対応か [SONY PMW-F55]
多忙で全然見ていなかったんですが、姉妹機種であるF5が、機能的にF55相当に
なる有償アップグレードを行うみたいですね。基板交換を伴うことからSONYサ
ービスでの対応になるとのことです。情報源は例の公式サイトから。
http://community.sony.com/t5/F5-F55/F5-hardware-upgrade-option/m-p/315246
F55との価格差100万円。前も書きましたが、ベース感度がF55の倍くらいあるん
で、安く買えるならサブ機として欲しいんですよね。どれくらいの費用追加で対
応出来るのか注目しています。
*勘違いされている制作会社さんのブログを見かけましたが、現時点、RAWレコーダーユニットの組合せ
でRAW記録のみ4k収録が可能になります。カメラからは4Kスルーアウトも出力出来ません。
話は変わりますが昨日は早速、特急「きのさき」号の走行撮影を実施。やはり、お
とといの雨で、残っていた桜も、ほぼ散ってしまいました。
同じ381系列車でもKTRへ乗り入れる「はしだて」号や大阪からの「こうのとり」
号だとヘッドマークからして違う列車とバレてしまうんで、撮影箇所も限られて来
ます。福知山以北だと昼の1往復しかないのは地元ながら盲点でした。
導入1周年 PMW-F55 総まとめ [SONY PMW-F55]
それまで使用して来たHDCAMの代替として導入したのが昨年3月。
早くも昨日で1年が経過しました。
他のブログで1年間使ったCanaonシネマ機について、まとめらている方を
見たので、ここらで私の方も。
映画を作る訳でないので、基本SD5 R709ガンマ、XAVC 4k60Pで運用。状況に
より画調を後処理に任せてS-log2ガンマに切換えての撮影になります。
ーF55の良い点(従来のHDCAM機比較)ー
・明るい、低ノイズ。SDからHD移行時に感度低下というカメラとしての性能逆行
が見られたように、CCDやCMOSデバイスの高画素化は集光効率が下がる物ですが、
F55ではスーバー35サイズのセンサー(35mm映画用なんで当たり前なんですが)を
採用。光量を十分確保出来る事から、それらに伴う条件を差し引いても夜間ノーラ
イトで撮影出来る位の性能を有します。レンズの開放値にもよりますが、HDW-73
0と後から出た現行機の差など無いに等しいかと。
・小さい、軽い、電気を食わないetc・・・。
・レンズを写真用からシネ用まで、好みの物を付けられる。
・次の撮影までにカードを使えるよう解放しないといけないんで、後回しになり
がちな素材の整理、管理の習慣が付く。
・レンズ交換頻度が増えたので写真撮影者なみにレンズの清掃、以下同上・・・
(笑)。
・動作音が静か。雪中や静かな環境での撮影でもVTRの駆動音を気にする必要が
ない。※逆にカメラが本当に回っているか心配になる時があります。
ーF55の周辺機器ー
・使用している有機ELのDVF-EL100は解像度の点で申し分なし。というよりも、
最低限この機種でないと外部モニタ無しでの撮影はフォーカス合わせの面で難しい。
アイピースが特殊構造なのでアイカップを外した状態で離れて覗けない点は減点。
視度調整リングの動きも軽いので毎回、ズレに対して確認が必要。
EL100はどう調整しても、実際の映像より、やや暗い目に表示される傾向なので、
波形やスペクトグラムを併用で露出を決めた方が良い。
・レンズは携帯性と安さ、1眼でも使ってることからニッコール。スーパー35サ
イズではイメージサークル上、中央部を使うことになるので、解像度特性で定評
のある物を選ぶべし。特にDXフォーマット使用で荒が目立つレンズは、やはり、
本機でも顕著に収差がみて取れます。他にも無理に湾曲収差を補正したレンズは
動画に向かない事から選択にあたって留意すること。
回転式ズームだと回る方向が、放送用TVレンズと逆になるんで慣れが必要
(CanonはTV用レンズと同じらしい)。
・有機ELファィンダー F55を外部モニタ無しで使うには解像度的にDVF-EL100
が最低限必要かと思われます。メニュー調整してもやや暗めに表示する傾向がある
んで、内蔵スペクトグラム、波形モニタは併用で露出を決めたい。構造・仕様上、
アイカップを遠目から覗けないのは減点。
・バッテリーはHDCAM時代からのBP-GL95/95Aを流用。満充電で連続2、3時
間は楽に回ります。大きさ的なバランスをとれば、F5/F55用の物か小さな65Aが
最適かもです。
ー使用にあたっての注意点ー
・ENGタイプのカメラと各設定、調整手順が全く違うので操作に慣れが必要。
・水滴の侵入には弱そうなんで、屋外使用時の雨天、雪には細心の取り扱いが必要。
上部の換気口から異物落ち込みにも注意。
・VFケーブルがクリップから外れやすいんで、短いレンズではフレームインに注意。
・RECボタンのタイムラグが少し。スタート時は点灯し続ける事を確認の上で次の
動作へ。
・VF込みだと見た目より幅方向をとるので、収納出来るカメラバックが限られます。
・128GB SxSカードでのXAVC 4k60P収録は公称20分ですが、実際には25分以上、
撮影出来ることが多いです。
ー不満な点ー
・NDフィルタが3段階で中途半端な露出範囲になることが多い。好みのF値や被写界
深度を得るのに感度調整でカバーしないとなりません。
・F3でも付いているプリレック機能が無い!!。(ver4.0から対応予定らしい)
・ホワイトのメモリが1つしかない。(RM-150等リモコン併用でA/Bメモリは可)
・お約束のショルダーベルトが取り付けられない。結構、取り置きでの使い勝手が
悪いです。
・長く撮れる256GBのカードを。
以上、こんなところでしょうか。
おかげさまで、F55はこの1年、酷暑から厳寒の環境フィールドまでトラブルなく推移
してくることが出来ました。
2年目は、新しいワークステーションとなるMacも入った事ですし、いよいよ、4kで
の本領を見せてくれる事に期待しながら、使い続けて行きたいと思います。
通風口にカバーを付けました。 [SONY PMW-F55]
購入時から異物の入り込みを懸念していたF55天井部の通風口に
簡単なカバーを付けました。
先日のような雪の撮影では、レインカバーを装着していたとしても、収納時に脱がしたカバーから溶けた水滴が落ちたりしかねません。
材料は、前に買ったPC用眼鏡のケースの幅方向が、ちょうど良い大きさ
で、カッターナイフで展開図のごとく切り出して流用。
仕上は、これも保管していたプラモ用スプレーを吹いて黒に塗りました。
状況に応じて着脱出来るよう、固定はマジックテープを用いています。
設定項目 [SONY PMW-F55]
ここらでF55のverUPも落ち着いた様子なんで、日頃のメニュー設定をチェック
やリセット時に確認出来るよう、テキストにして整理。
解像度やフレームレートをはじめ、誤れば収録に直接影響する箇所だけでも
沢山あります。現地でもすぐ見られるよう、あとで自分の携帯電話へメール
転送しておくとしましょう。それにしても、日本語のVer3取説は、まだなんでしょ
うか・・・。
それから昨日、内定の通知出ました。(謎)
PMW-F55ファームウェアver3.0国内公開 [SONY PMW-F55]
連休が明けた本日、やっと国内でも最終段階のファームウェアが
アップされました。日本では公式にアナウンスされていた12月末
には間に合いませんでしたね。
リリースノート
http://www.sony.jp/cinealta/support/download/pdf/PMW-F55_F5_V3.0_release_note(J).pdf今回のverUPでは年末に紹介した主な機能の他に、2kモード撮影に
おいてスーパー16mm用映画レンズも使えるようになっています。
イメージサークルに合わせて、撮像センサーの中心部の画素だけを
有効にして使うという仕組み。
制作予算に合わせて35mm両用カメラとしても機能する訳ですね。
そして、ver4.0の予定がすでにアップされています。ここからは、
別売(多分)のアップグレードキットでインターバルやプリレックに
対応する模様。まだまだ進化は続くようです。